ストレスが口臭の原因に? 自律神経失調症による息の臭いの改善方法
口臭が発生する身近な原因の一つが「ストレス」です。緊張や不安などストレスを感じると自律神経のバランスが乱れることで、口内の乾燥やネバつき、息の臭いが現れるようになります。
今回は、ストレスが原因の口臭の予防・改善方法についてまとめます。
ストレスが原因の口臭
ストレスによって口臭が発生する原因としては、下記のようなものがあげられます。
唾液の分泌量の減少
ストレスを感じると唾液の分泌量が減少することが知られています。これは、ストレスによって自律神経(生命維持に必要な機能をコントロールしている神経)のバランスが乱れ、唾液を分泌する唾液腺の働きも低下してしまうためです。
唾液には殺菌作用のあるリゾチームという酵素が含まれており、唾液量が減少すると口内の自浄作用が低下して細菌が増殖しやすくなります。その結果、細菌が発生させるガスによって臭いが発生し、息が臭い原因となります。
胃腸の機能低下
胃腸はストレスの影響を受けやすい臓器として知られています。ストレスによって胃の働きが低下すると、消化不良を起こして胃の中の食べ物が停滞し、異常発酵を起こします。すると、発酵によって発生したガスが腸壁から吸収され、血液に乗って肺から呼気として吐き出されることで不快な口臭が発生するようになります。
また、ストレスによって自律神経の働きが乱れると腸の蠕動運動がスムーズに行われなくなり、便秘等の症状が現れます。その結果、腸内に停滞した食べ物が異常発酵を起こし、臭いの元となるガスが発生することで口臭が現れる原因となります。
ストレスによる口臭の改善方法
ストレスによる口臭の改善方法としては、下記のようなものがあげられます。
咀嚼回数を増やす
咀嚼回数を増やすことで唾液の分泌量も増加するため、食事の際には意識してよく噛んで食べるようにしましょう。
ストレスによる口内の乾燥が気になる場合には、食事の合間にガムを噛むようにするのも良いでしょう。ガムを噛むと副交感神経の働きが高まり、心身をリラックスさせる効果があります。
適度な運動
ウォーキングやジョギングなど、適度に体を動かすことでストレス解消や自律神経の働きを整える効果があります。日頃から継続して、適度な運動を行う習慣をつけておくことが大切です。
唾液腺マッサージ
ストレスによる唾液の分泌量の低下を抑えるため、耳の前や下あごの内側を指圧する「唾液腺マッサージ」を取り入れるのも良いでしょう。
生活習慣の改善
自律神経の調子を安定させるには規則正しい生活を心がけ、体のリズムを整えることが大切です。食事においては三食バランスよく、決まった時間に摂るようにしましょう。
ストレスによる便秘等がある場合には、ヨーグルトなどの善玉菌を増やす食べ物や、食物繊維の豊富な食べ物を積極的に摂取して、腸内環境を改善するようにしましょう。
入浴
ゆっくりと湯船に浸かることでリラックスすることができ、自律神経のバランスを整えることができます。38~40℃程度のぬるめのお湯で、半身浴等で20分程度の時間をかけて温まるようにすると良いでしょう。
口臭対策サプリメント
ストレスによる息の臭いが気になる場合には、口臭対策サプリメントを使用するのも方法です。持ち運んで外出中にも使用できるため、いざという時の口臭ケアに役立ちます。
まとめ
今回は、ストレスが原因の口臭の予防・改善方法についてご紹介しました。
ストレスによって自律神経のバランスが乱れると、息の臭い以外にも体に様々な悪影響が現れます。食生活の見直しや適度な運動などに取り組み、早めの改善を心がけるようにしましょう。